NHK FM:音楽放送50年 その2 (オープン・リール・テープ 4tr/9.5cm録音)
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*昭和50年に、音楽放送50年の歴史を貴重な録音を交えて放送。2回目は、器楽を中心に行われた。担当は、洋楽チーフ・ディレクターの三善清達氏、ゲストは中島健蔵氏。
番組の最後に、戦後来日してリサイタルを行った外国人ピアニストを5人挙げるとすれば、と音楽評論家: 野村光一、遠山一之、大木正興各氏に聞いたところ、
野村光一:バックハウス、ギーゼキング、リヒテル、アルゲリッチ、ポリーニ
遠山一之:コルトー、バックハウス、ミケランジェリ、アシュケナージ、リヒテル
大木正興:コルトー、バックハウス、リヒテル、ルービンシュタイン、ギーゼキング、(これに何とかゼルキンとギレリスを加えて欲しい)
中島健蔵:コルトー、バックハウス、アルゲリッチ、リヒテル、ポリーニ
三善清達:ギーゼキング、リヒテル、アルゲリッチ、ポリーニ、ミケランジェリ を選出。
放送を聞いていると、女流ピアニスト、女流演奏家、という言葉が頻回に出てくる。ソプラノ歌手には女流声楽家などとは言わないし、当時から物凄い違和感を感じていた。
昭和50年の時点でも女性演奏家が珍しい訳でもなく、もちろん男性演奏家より下手な訳でもない。まして、アルゲリッチは性別を超え、当時から最高のピアニストの一人なので、今となっては死語であろう。