マルタ・アルゲリッチ女史と東山小特設管弦楽クラブとの音楽交流会

VHS RO2829N (非売品

   2000年11月15日(水)午後、目黒区立東山小学校にヴァイオリニストのイヴリ・ギトリスとマルタ・アルゲリッチ両氏 が訪れ、体育館で小さな演奏会が催された。 小さい時に、本当に美しいもの、世界の一流の芸術家と間近に接する事によって感性が目覚め、真に音楽を愛する人は、非行に走ったり、争ったりしなくなるであろう、という試みから行われているプロジェクトの一環である。演奏の後、この小学校にオーケストラ・クラブのある事を知ったアルゲリッチ氏は、今度、一緒に演奏しましょう、と約束して去っていった。そして2002年7月23日の夜、その夢が実現した。冷房も無い猛暑の体育館で、東山小学校特設管弦楽クラブと同クラブ卒業生有志からなる東山小特設管弦楽クラブとの音楽交流会が催された。指揮は、当時N響のアシスタント・コンダクター だった岩村 力 氏。彼は、2001年別府アルゲリッチ音楽祭で学生オーケストラを指導して素晴らしい演奏を導き出し絶大な評価を得、アルゲリッチ氏からも信頼されている。このヴィデオには、その時行われた音楽交流会の模様が収められている。

  ラデッキー行進曲で迎えられたアルゲリッチ、岩村 両氏、続いて管弦楽クラブ指導者の永末紀恵先生指揮による、ビゼー/アルルの女 〜ファランドール、ベートーヴェン/交響曲第5番「運命」 〜第1楽章 が演奏された(この小学校には、同年6月、指揮者のチョン・ミュンフン氏が訪れ、この曲を指導している。また、この模様はNHKテレビでも放送されている)。そして岩村氏の指揮で、ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第1番 〜第1楽章 をアルゲリッチ氏と共に通して演奏。その後、岩村氏によりオーケストラを指導、アルゲリッチ氏と共に音楽を掘り下げていった。そして再び通して第1楽章を演奏し、参加者から万雷の拍手を浴びた。参加者の熱烈な反応に応え、シューマン/子供の情景 〜知らない国々、十八番(おはこ)のスカルラッティ/ソナタニ短調を演奏。最後にシベリウス/フィンランディアの旋律に乗せた同校の歌:東山賛歌が演奏・歌われ、アルゲリッチ、岩村 両氏を見送り音楽交流会は幕を閉じた。アルゲリッチ氏は第3楽章を演奏したがっていたが、これは次回に!という事になり、翌2003年秋に全曲演奏へと続くのであった。

 また、平成14年8月7日に、NHK総合テレビ「スタジオフレンドパーク」 〜暮らしの中のニュース解説でこの交流会の模様が放送されたが、これも収録されている。

     

                            録音年月日: 2002年7月23日(火)

                                録音場所: 目黒区立東山小学校・体育館、東京

           音楽交流会企画: 佐藤正治 (梶本音楽事務所)

             製作・構成:  目黒区立東山小学校 (校長:清水健一)

                      協力:  梶本音楽事務所

                        (株)ヤマハ・アーティストサービス東京

                        目黒区教育委員会

                        特設管弦楽クラブ保護者の会

                        (株)デジミックス クリエイティブ (製作協力)

          

チラシ

    

当日小学校にて  © Yu K.

左:岩村 力 氏と 右:清水健一 校長 と (終了後、校長室にて)  © Yu K.

 

このページの英訳は、私の大切な友人である”ヘンリーおじさん”(Mr. Henry V. Drennan)にしていただきました。彼の友情に感謝致します。

 

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